平成最後の駄作

「名作を見ると、それについて感想や考察を言いたくなる」
これ、皆さんにも理解してもらえる感情だと思います。

それとは反対に・・
「極度のクソ作品を見ると、それについて感想や考察を言いたくなる」
これはピスチュンだけなのかもですが、理解してもらえる感情という前提で書きますが。
 

いやー、久し振りにクソ作品にぶつかりまして。思わず、いろいろなサイトで考察情報を集めるくらいでしたわ。

「けものフレンズ2」です。これはなぁ・・。

「単純な駄作」というだけではなく、関係者のドス黒い背景を頭に入れながら視聴すると、さらに味わいのあるクソになっていくという、実に新しい一面性を持ったクソ作品になっております。

前作「けものフレンズ1」については、
「監督の才能による『やさしい世界』の表現」「低予算なのに評価されて大人気」
という感じですね。子供向け&王道ストーリーな感じですが、脚本や演出が良いのもあって、ピスチュンも最後まで見ることが出来ました。

これら評価で「監督の才能に嫉妬した」「金の臭いがした」などの様々な憶測が飛んでおりますが、次回作の「けものフレンズ2」では監督&制作会社は一新されてスタートしたというのが経緯ですね。
もう「監督交代」ってだけで駄作になる感じプンプンですよね。古くは「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」などがありますよね。
 
スタッフを一新するだけならまだしも、前作への憎悪がにじみ出ている演出でして、
「前作主人公の事を忘れているヒロイン」
「前作の乗り物の形をした化物の登場&瞬殺」
「前作で出た観覧車が、海に沈んでいるシーン」
「ラストでの前作否定のイラスト」
などなど。これには、普段はテキトーに作品を見るピスチュンさんも、「お、このシーンは前作の憎悪の演出かー?」と感じながら視聴するほど。

そして、これら憎悪を入れつつも面白いのならまだしも、脚本がクソすぎてヤバイ。
まず、前作の『やさしい世界』が表現できてねーぞ!
「取っ組み合いする動物キャラ」
「ズタボロにされる犬キャラ」
「絵を描いてもらえずノケモノにされる鳥キャラ」
「悪いエネルギーで半狂乱している動物を助けることもなく、同士討ちさせて終了」
この辺りは是非映像作品で見ていただきたいね。
前作と違って主人公の努力や成長が全く無いので、「なろう系」と同じような気持ち悪さも少し出ているね。

さらには、ストーリーの意味深シーンも全く意味が無いものが多く、
「主人公が最初にいた場所は何だったのか」 → 特に意味なし
「幅10cmの地割れを飛び越えるシーン」 → 特に意味なし
「海底火山から悪いエネルギーが出ているぞ!」 → 未解決
「巨大な船の化物が登場」 → 未解決
「半狂乱している動物登場」→ 未解決&同士討ちさせて終わり
・・おいおい、全く伏線どころかストーリーの起伏すら回収してねぇぞ!
ゆでたまご先生だってもっと設定覚えてるぞ・・と。
まだ「キャラに説明させちゃう系」の脚本の方がマシなくらい、説明不足で未消化な内容だらけですからね。なお、これらは大筋の指摘だけであり、演出などで些細な計算ミスや無意味なものも多いからね。

といった感じで見てないヤツをそっちのけで語ってしまうくらいの話題作ですよ!一部ネットでは大ブームな「けものフレンズ2」、まだ見てない人は今すぐ見よう!!