巻来せんせ

「巻来功士」先生をご存知でしょうか?
80年~90年代のジャンプ黄金期で「メタルK」「ゴッドサイダー」など何度か連載していた漫画家です。

「敵の女キャラの乳首が伸びて主人公のクビを締め付ける」
「女キャラの乳からオッサン顔の赤ちゃんが顔出して『オレだよオレ!』」
などなど強烈なエログロ漫画を書いていて、記録には残らないが記憶に残る、むしろトラウマに残りそうな漫画をピスチュンら少年たちに提供していた漫画家です。

その後、青年誌にいったり、リバイバルブームに乗っかったりしていましたが、
最近、ジャンプ連載時の自伝漫画を描いているみたいなので購入してみました。

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マイナーすぎて、アキバヨドバシの本屋程度では見かけなかったので、Amazonでわざわざ購入ですよ・・。

なお、内容はかなりフツーです。
原哲夫先生のアシスタントあがりと誤解していたんですけど、実はかなり前にキングでデビューしていたんですねぇ・・と思ったくらいです。
あと、編集社の相性によって大きく漫画も変わってくるのだなと。それくらいですかね・・。

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のむらしんぼ先生も少し登場します。当時は「とどろき一番」で大ヒット、対して巻来先生はデビューしたての状況。
まぁ、今や同じような境遇ですかね。むしろ巻来先生のほうが金には困ってなさそうなので、逆転している感じでしょうか・・。
 

むしろ、この漫画の巻末の堀江信彦(元ジャンプ編集長)の対談が良かったですね。これが本体なくらい。
「20ページあたりのコマ数は、100くらいがバランス良い。今の漫画は70くらいで内容が薄くなっている」
「縦糸(ストーリー)と横糸(キャラクター)の両方が大事で、漫画は3:7くらいの比率で良い」
などなど、堀江元編集長の漫画理論には関心しますね。本当に漫画について研究されているのだなぁと。
これで「コミックバンチ」が今も続いていたなら、より信憑性があったんですけどね。
とはいうものの、数ページ読んだだけで、この元編集長ならジャンプ黄金時代を築けたのも納得するような、能力の高さが感じられる対談でしたね。スゴイ!(小学生並の感想)
あ、巻来先生も頑張ってくださいネ(フォロー)。